今日の話の要約は次のとおりです。
私は70歳を過ぎたばかりの高齢者で、長年、介護の仕事をしてきたため、介護には多少の自信があった。しかし、私には寝たきりの母、つまり祖母がいる。長男夫婦は忙しく、ほとんど家にいないため、私が実質的に介護をしていた。ある日、長男夫婦は海外旅行に出かけることに決め、私が母の面倒を見続けることになった。
最初は順調に思えたが、次第に祖母の体調が悪化していった。食事も摂れず、体力が衰え、私が一人で世話をすることがますます大変になっていった。それでも、私はできる限りのことをして、祖母を支え続けた。
だが、ある日、長男の嫁が突然帰ってきた。海外から急に帰国した彼女は、祖母の状況を見て驚きの言葉を投げかけた。「これじゃ、私たちの旅行も台無しだわ。こんな状態で放置されていたなんて、信じられない。」その冷徹な一言に、私はショックを受けた。
私が一生懸命に世話をしているのに、その言葉は私を傷つけた。私はその場で涙が止まらなくなり、心の中で自分の努力が無駄にされたような気がした。けれど、その後、私は思い直した。自分がやるべきことをやり続けるしかない。祖母に対してできることは、どんなに小さなことでもやるべきだと。
その後、長男夫婦は再び出かける予定だったが、私が全力で介護を続けると決心したことで、少しでも家族に負担をかけないようにしようと思った。私は疲れ果てていたが、祖母が笑顔を見せてくれるその瞬間に、すべての疲れが報われるのを感じた。
最終的に、祖母は穏やかな日々を過ごし、少しずつ回復していった。長男夫婦は帰国後、私に感謝の言葉をかけてくれたが、嫁の冷徹な言葉に対して私は少し気持ちが冷めていた。しかし、私がしたことに悔いはなかった。
介護の仕事は本当に大変だが、心から支えたいという気持ちがあれば、それを乗り越える力になると私は確信した。そして、私が与えた愛情と努力が、最終的にはすべてを報われた瞬間だったと感じている。
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